・自分らしさとは何か分からない。
・何か新しいことに対する恐怖心や不安感がある。
・自分らしく働きたいと思っているけど、その方法が分からない。
・今までやったことのないことに挑戦したい。
何か新しいことに挑戦してみたいとは思ってはいるけど、『恐怖心』や『不安感』からなかなか新たな一歩を踏み出すことができない。
こんな悩みを抱えていたことはありませんか?
今回そんなあなたにおすすめな伊藤洋志さんの『ナリワイをつくる』という本を紹介したいと思います。

目次
そもそも仕事とは何なのか?

あなたは仕事とは何だと思いますか?
仕事に対して様々な捉え方があることかと思います。
「コツを覚えて特訓すれば人間たいていのことはできる!」
本文より
本文では仕事についてこのように述べられています。
確かに、仕事の中には長い訓練を経た専門家にしかできないものもありますが、ほとんどの仕事は少し時間をかければ誰でも習得可能なものです。
そして、本文ではナリワイについてこのように述べられています。
ナリワイとは、生活の充実から仕事を生み出す手法である。作戦としては守りを固めてから攻めるのが、基本である。
本文より

生活の充実から仕事を生み出すってマジ!?最高かよ(笑)
「恐怖」を「危機感」に変換!

ナリワイをつくる前に必要な基礎能力として「恐怖」を「危機感」に変換できることが挙げられています。
何か新しいことに挑戦しようとするとき、自分が足を踏み入れたことがない道の領域に一歩踏み出そうとするときに恐怖を感じて挑戦を断念してしまう。
こんな経験をしたことはありませんか?
そんなときに必要なのが「恐怖」を「危機感」に変換できる能力なのです。
ようは、灯りで照らしたりして恐怖の正体を暴けばよいのだ。
本文より
私たちは未知の挑戦に対して「難しい」「きつい」となんとなく口にしがちだが、何がどれくらい難しいのか、小刻みに調べていけば、我々が普段難しそうと思っているものの大抵のものは、解決可能なものの集合体にすぎない。
恐怖への向き合い方として、本文ではこのように述べられています。
何かに挑戦しようとするとき、ただ漠然と恐怖を感じることありますよね。
そんなときなんとなく「難しい」「きつい」などとネガティブなことを口にして、できない理由を考えるのではなく何がどれくらい難しいのかなどと小刻みに考えていくことが必要なのかもしれません。
そして、そうして「難しい」「きつい」と考えていたこともスモールステップでできるところから対処していけばやがて「意外とできるじゃん!」と気づく瞬間もあることでしょう。

なんやかんやと、人間は言葉で思考を形づくっている。
だから「ナリワイ」という言葉を使うことで、「生活と仕事を一体化させる」という考え方を頭になじませよう。
本文より
一番すごいのはどんな人?
突然ですが、「すごい人」と聞いてあなたはどんな人を思い浮かべますか?

本文では「すごい人」に関してこのように言及されています。
お金があれば誰でも同じようなサービスを受けることができます。
それはお金をかければ誰でも同じような結果をもたらすことができると考えることもできませんか?
つまり、少ないお金で何かしようとするときには工夫をすることが求められ、結果としてユニークで面白いものが出来上がるとも捉えることができます。
『昆虫記』を書いたファーブルの例
・ひたすら自然を観察
・苦労のすえ本を出版
→ローコスト!!
千利休の例
・小さな小屋や茶器に価値を見出す
→ローコスト!!
もう一度ローコストで生活を豊かにする行為の開発やお金との距離感、貨幣経済のいい塩梅を模索してもいい時代じゃなかろうか、というのが私の主張である。
本文より
豊かさとは何か?

「豊か」という言葉からあなたはどんなことは連想しますか?
この本を読んで私が感じたことは「豊かさ」とお金をかけた金額は比例しないのではないかということです。
もちろん、ある程度のお金がなければ生活をすることもできないのでお金をかけた金額と豊かさが比例することもあるでしょう。
しかし、あるポイントを超えるとお金をかけた金額と「豊かさ」は比例しなくなるのではないかと私は感じました。
私が今まで「豊かさ」だと感じた瞬間は友人とたわいもない話をしている瞬間などで、それは全然お金をかけていない瞬間であったと気づかされました。
「何かしたい!」と思ったときにお金をかけて解決しようとするのではなく、少ない元手で面白いことができないか考えてみると今まで見えてこなかった新しい発見があるかもしれません。
■外食・交際費
→自宅で宴会(宅飲み)をしてみる。
→同じ店にはなるべくいかないようにする。
■娯楽
→子どものころにやっていたケイドロの大人が楽しめる場所とルールを考える。
■住宅費
→バス停や銭湯を起点に家を探す。
→家を自分で建ててみる。
→古い家を自分で改装してしまう。
今や、少ない元手で面白おかしく痛快なことができる余地は無限にある。
このコストカット技術を発展させていけば、まず自分の生活は確実に愉快になるし、勢い余ってそのままナリワイに成長する。ここが面白いところだ。
本文より
書籍情報
ここまでこの記事を読んでくださったあなたにはぜひ伊藤洋志さんの『ナリワイをつくる』を実際に手に取ってみることをおすすめします。
タイトル:「ナリワイをつくる」
著者:伊藤洋志
ちくま文庫
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