【休学図鑑vol.4】「何かしらのプロフェッショナルになりたい」-加藤芙美香

休学図鑑vol.4は生粋の関西人、加藤芙美香さんです。

デザイナーになりたいという理由で大学を休学して石川県の能登で6か月の長期インターンに取り組んだ加藤さん。

休学をして自分のやりたいことに挑戦する中での加藤さんの気持ちの変化がとても印象的でした。

ちなみに、一体感があるから『きのこの山』より『たけのこの里』の方が好きだそうです(笑)

基本情報

名前

加藤芙美香

所属

関西学院大学 総合政策学部

出身地

兵庫県西宮市

休学期間

2021年5月~2022年3月

休学のタイミング

大学4年の前期から(大学3年生を終えたタイミング)

休学の理由

1、デザイナーになるためのスキルを身に着けるため。

2、自分の学びを社会で活かしてみたいと思ったから。

休学中の1日の過ごし方

地域インターン(能登留学)

きのこの山orたけのこの里

たけのこの里

インタビュー本編

その道を究めている人はすごくかっこいい

まず、休学しようと思ったきっかけについて教えてください。

1つ目は就職活動をしていた中で「デザイナーになりたいかも」という気持ちに気づいたことがあるかな。
でも自分の力でデザイナーを目指すにはちょっとスキルと作品数が足らないから、休学して何かプロジェクトに携わろうかなと思いました。

2つ目はコロナの影響でオンライン授業を受けながら引きこもりをしていて、就職活動をすることに実感がわかなくて、「この気持ちのまま就活をするのは自分にとって良くないな」と思ったことかな。
それで休学をして自分の学びを社会に活かすみたいな時間があっても良いのかなと考えていました。

デザイナーになりたいという気持ちになったのはどうしてですか?

何かしらのプロフェッショナルになるということにすごく憧れがあったことが大きいです。

就職したら週5日働くことになるし、どうせ働くなら自分の好きなことやりたいなと思っていました。
そのときに全然苦にならずに週5日働ける仕事として自分の中でデザイナー職が一番しっくりきたという感じです。

何かしらのプロフェッショナルになりたいと思っているんですね。

単純にその道を究めている人はすごくかっこいいなと思っている。

その中で自分の学びを社会に活かすということをしたいと思ったのはどうしてですか?

-私は大学でデザインとか作品制作をやっていたんだけど、専攻テーマとしては社会課題をデザインとアートを用いて解決する手法について学んでいるから、社会課題とデザインを結びつけるというところで何か社会に活かせるところがあればみたいな感じでした。

なるほど。

-それで今のインターン先の能登のまちづくり会社(株式会社御祓川)の説明だけ大学1年生のときに聞いていたことを思い出してとりあえず相談してみたら「じゃあうちにインターンでおいでよ」と(会社の人に)言われてみたいな。

人と関わることは自分の成長には必須だな。

インターン先を選ぶにあたり何か考えていたことはありますか?

-2021年の年明けくらいから就活を始めたことで大人と話す機会がすごく増えてきたんだけど、その中で自分の中に新しい価値観とかがありありと見えてきたということがあって、人と関わることは自分の成長には必須だなと思っていた。

だから何か人との関わりが持てる活動がしたいと思っていてその上でインターン先を選んだという感じですね。

人と関わることに重きを置いていたんですね。

いろいろな大人と話すということがすごく考えるきっかけをもらう出来事であったように感じている。

休学という大きな決断をするくらいの出来事だったんですね(笑)

-考えに考えた結果だけど、休学という大きな決断をしちゃうくらい考えが変わったかな。

就職活動を通して考え方が変わるということもあるんですね。

-そうだね。今まで見えてこなかった自分の考えが見えてきたし、考える癖がすごく身についてきたという感じかな。

自分との対話が欠かせない場所に身をおくことができたと思っている。

インターン先を能登にしたのはどんな理由からですか?

ー休学のことを親に相談したときに、デザイナーになりたいんだったら価値観が広がるから海外に行くべきと言われていたんだけど、自分はもともと海外にはあまり興味がなかったんだよね。

でも今いる環境と違う場所に身を置くというのは必要かなと思って。
それで心機一転させて違う場所に身を置きたいと思って(インターン先として)能登を選んだという感じですかね。

実際に新しい環境に身をおいて過ごしてみて何か感じたことはありましたか?

生活においても仕事においても自分がどういう人間かという対話を忘れない時間が持てたのではないかなと思っています。

能登での生活の中で自分との対話をしていたんですね。

ー別に意識していたわけではないんだけど、自分との対話が欠かせない環境に身をおくことができていたかなと思ってる。

自分と違う生き方をしている人と出会えた。

能登での生活の中で出会った人で印象に残っている人はいますか?

-なつおちゃん(元インターン生)ですね(笑)

それはどうして?

-奔放なのよね(笑)好きなことみつけたらまっしぐらだし。

やっぱり自分は何かを始めるとき制約から入ってしまうんだけど、彼女にはそれがない。

(なつおちゃんの)好きなことに向かっていく姿勢がたまらんなと思った。

彼女は好きなことをみつけているからそういう原動力が生まれているのであって、私もそういうものをみつけたいなって思ったかな。

話を聞いていて加藤さんとは違うタイプの人という印象を受けました。

ー自分とは違う生き方をしている同年代と出会えて、それが良かったかな。

別に休学をしたからといって人生が変わるわけでもないし。

休学という選択肢はもとから知っていたんですか?

ーゼミが同じだった子が休学していた。

(休学前は)休学に対してどんなイメージがありました?

なんか意識高そうやなって思ってた(笑)

その中でどうして休学をしたんですか?

手段としての休学かな。

別に休学をしたからといって人生が変わるわけでもないし。

だから目的があったから休学をしたという感じ。

そのときの自分の感覚に任せようかなと思っている

(休学の)目的がしっかりと定まっていたんですね。

プランは決まっていたんですか?

-決まってない(笑)

不安とかはなかったですか?

-別にないかな。やりたいことがないことってしょうがないやん。

無理やり「こういうことしておいた方が将来のためになるかも」みたいな気持ちで行動に移すことってなんかすごい自分本位じゃない気がするから、そのときの自分の感覚に任せようかなって思っているかな。

加藤さんは休学期間があと半年残っていると思うんですけど、その時間の過ごし方についてはどう考えていますか?

-特にやりたいこととかはない。

ただ春ぐらいに日本各地を回って映像つくるとかみたいなことはしたいということはあるので、それに向けてお金を貯めることとか卒論を早めに終わらせたりとか、就職活動を先にしてしまおうとかそんな感じ。

今やりたいことはいくつかみつかっているけど、制約があって今すぐ行動には移せないので(残りの休学期間は)準備期間にしたいかな。

自分にとって何が幸せか

自分だけ休学という人と違う選択をっているということに対して孤独感を感じたこととかはありますか?

-ないですね。自分のための人生だと思っているので。

私は「足ることを知る」という言葉がすごく好きなんですけど、自分が何をしたら幸せになれるのかということは常々考えなければいけないなと思っています。

だからそこに至るための手段として休学を選んだという感じ。

人と違う選択を恐れなかったということは自分にとって何が幸せかということを考え続けた結果だし。

自分にとって何が幸せかということを考えることは非常に大切だなと思う。

深いですね。自分との対話の大切さが伝わってきました。

デザイナーにならなくても良いかなと思ってます(笑)

休学する中での休学前と比べての変化みたいなものはありましたか?

-ありました。

デザイナーにはならなくて良いかなって思っています(笑)

そうなんですね(笑)

-(休学してインターンをする中で)結局良いものを作ったとしてもそれを置く場所とかそもそものコンセプトとかが目指すべきものと違っていると、良いものをつくってもうまくいかないんだなということに気づくことがあって、だったらそこのロジックを動かす人になりたいなって今は思っている。

なるほど。休学して自分のやりたいことをやってみた先に新たなやりたいことが見つかったという感じなんですね。

-そうです。

休学して後悔している友だちもいる(笑)

最後に休学を悩んでいる人に向けてメッセージをお願いします。

休学は手段なので、目的をちゃんと理解することが大切かなと思います。

休学して後悔している友だちも実際にいる(笑)

達成したいことが本当に自分にとって必要かどうかということも考えた方が良いかもしれない。


加藤さん、ありがとうございました。

休学図鑑はまだvol.4ですけど、インタビュアーとして休学の目的の有無も含めているんなタイプの休学があるんだなということを感じました。

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