【休学図鑑vol.5 】「選んだ選択肢を正解にする。」-フクタロー

休学図鑑vol.5は「サンキューパンクロック!」フクタローさんです。

まずはこちらの曲をお聴きください。

現在はアーティストとしても活躍されているフクタローさん。

そんな彼の自分のやりたいことに全力で取り組む姿に『カッコよさ』を感じました。

そして取材をしていく中で僕自身もフクタローさんのファンになりました。

いまだに僕の頭の中はフクタローさんの曲がエンドレス再生されています(笑)

きのこの里よりもたけのこの里よりもアルフォートが好きだというフクタローさんにお話を聞きました。

基本情報

名前

川合福太郎

所属

筑波大学社会学類

出身地

北海道生まれ埼玉育ち

休学期間

2020年4月~2021年3月

休学のタイミング

大学3年の前期から(大学2年を終えたタイミング)

休学の理由

やりたいことがありすぎて4年じゃ足りないと思ったから。

休学中の1日の過ごし方

前半:やりたいことをただただやる日々

後半:音楽活動

きのこの山orたけのこの里

アルフォート

インタビュー本編

どうせ俺、休学するんだろうな

まずは大学を休学したきっかけについて教えてください。

最初のきっかけは確か(大学の)入学式のときに在校生の挨拶があったことかな。

それで、「僕今年から休学してニュージーランドに行くんです。」みたいにな話をしていて、休学という制度があるんだということを知った感じ。

休学って大学入学当初から知っているものというイメージはあまりないですけど、フクタローさんは知っていたんですね。

-そうだね。

そこから休学している人の存在をちらほら聞くようになって、その時点でなんとなくだけど、「どうせ俺、休学するんだろうな」って思ってたかな。

なんでそう思ったんですか?

自分の性格が休学しているような人の性格と100%一致していたから。

人と違うことがしたいとか目立ちたがり屋とか。

もっとやりたいことあるのにそれはちょっと嫌だな。

実際に休学を決断したのはいつですか?

それは2年の夏くらいに決めたという感じかな。

漠然と「(大学生活)4年じゃちょっと足りないな。」と思っていて、それが一番の休学した理由かな。

どうして(大学生活)4年じゃ足りないなって思ったんですか?

-(大学)1年2年とサークルとか団体とかにほぼすべてを費やしてきたんだけど、(大学)3年4年になったら就活とか卒論とかある程度やることは決まってくるじゃん?

もっとやりたいことあるのにそれはちょっと嫌だなと思って。

漠然と(大学生活)4年じゃ足りないと思ってた。

単純に憧れたらすぐやりたくなっちゃう。

休学したときの具体的なプランとかイメージとかってありましたか?

あったあった。結果的にはちょっと違ったけど。

まず将来、会社勤めの仕事としてやりたい仕事がそんなになかったんだけど、唯一アイドルのプロデュースとかはやりたいと思ってたのね。

それで、その(アイドルのプロデュースの)インターンを申し込んだりしてたんよ。

だけど、コロナ禍で事務所にもそんな余裕がなかったから足にも棒にも引っかからなくて、結局やらなかったんだけど。

だからビジョンみたいなものはいろいろとあったかな。

ラジオでお笑いの企画やりたいとかもあったし。

なんでフクタローさんはそんなにやりたいことがたくさんあるんですか?笑

まあ、単純に憧れたらすぐやりたくなっちゃうってことがあるのかな。

いつかやりたいことはあるけど、まだできていないという気持ちがやりたいことの源になっているのかもね。

「なんで今やりたいのにできないんだ。」という気持ちは高校のときからあった。

余分に1年費やしたからこそ出会えた良いもの

実際に休学する中でどういう毎日を過ごしてきたんですか?

-前半、後半で大きく分かれていた。

前半はやりたいことをただただ計画性もなくやっていたような時期かな。

今となってはその前半期がすごい収穫になっていると感じているかな。

コロナで生活の基盤を整えなければならなくなってしまって、新しいバイト先として児童クラブでのバイトを始めたのね。

それが一番休学して良かったことかもしれない。

余分に1年費やしたからこそ出会えた良いものな気がする。

あとは本読んでラジオ聞きまくってた。

だからインプットめっちゃしてたかな。

その中で印象に残っている本とかありますか?

ーいっぱいあるなー。

どっちも自叙伝みたいなやつなんだけど。

大槻ケンヂさんの『リンダリンダラバーソール』。

あとはリリー・フランキーの『東京タワー』。

これは名作だね。

これは僕も読んでみます!
前半はインプット中心の時期という感じなんですね。

それは自分がずっとやりたいことだったから。

後半はどんな感じだったんですか?

後半は音楽活動がメインかな。

10月にレーベルと曲を出しましょうということで契約して、そこから借金生活が始まったのね。

それで音源とかミュージックビデオをつくって、あとはアーティストとしてのフクタローのホームページも立ち上げてとかいうことをやっていた。

音楽活動をすることになったきっかけは何なんですか?

それは契約がターニングポイントだね。

MVを一本出したんだけど、それがいろいろなところで結構話題にしてもらえてという感じだったのね。

それでTwitterにレーベルからDMが来て、1曲審査に出すということがあったんだよね。

それで結果が出たときに一緒にやらせてもらえるということになって、契約してみたいな。

契約がきっかけで後に引けない状況を自分でつくって本気で音楽をやっていくことになったという感じ。

MVはどういうきっかけで出したんですか?

それは自分がずっとやりたいことだったから。

中学の時からずっとそう。

いろいろなやりたいことの1つだったという感じですか?

-そうそう。

時間もいっぱいあったから。

自分で音源つくって、編集して、発信してみたいな。

発信することで次に繋がっていったんですね。

ちなみにそれは何という曲ですか?

『蹴りたい背中』っていう曲。

人の救いになる音楽がやりたい。

フクタローさんはどういう音楽をやりたいという想いがあるんですか?

メッセージがちゃんとあってそれをシンプルにちゃんと伝えられる音楽かな。

それで聞いた人がちょっとでもそのメッセージに共感したり共鳴したりしてもらえたらすごく嬉しい。

人の救いになる音楽がやりたい。

音楽やっていて一番喜びを感じるタイミングっていつですか?

「この曲すごく良かったよ!」って言われるときかな。

自分のメッセージがちゃんと伝わったとき。

音楽活動をする後半の時期があって休学を終えたという感じですか?

-そうだね。ライブも結構出るようになったりして。

ライブやって曲つくって、企画組んで、配信してみたいな感じかな。

後半はほぼ音楽に費やしたという感じ。

いやもう、大満足でしょ。

復学した今、休学していた時期のことを振り返ってどう想いますか?

今となってはだけど、「お前もっとできたぞ」と思うこともあるかな。

今思うと前半期くらいに休学できる余裕があったことが大きかったなと思っていて、実家にも帰れたし、家族と過ごす時間もいっぱいとれたかな。

気持ちの面では変化みたいなものはありましたか?

-根っからこういう人間だからマインドとしてはそんなに変わらないかな。

でもまあ、変わらずにいられたということは大きい気がする。

休学したという選択に関しては今どう思っているんですか?

いやもう、大満足でしょ。

やっぱり(大学生活)4年じゃ足りなかったと思っているし、その直感は今でも正しかったと思ってるし。

休学の余分な1年があったおかげで出会えた人もいるし。

それが一番大きいかもね。

どういうときに自分の直感を正しいと思えたんですか?

実行すると決めてしまった以上はそれを正解にするしかないと思っているからね。

それベースで行動せざるを得なかったということもあるかな。

選択そのものに関しては選んだものを正解にするしかないし、正解だと思ってるよ。

だって、時間足りないもん(笑)

休学するときに何か目的みたいなものは決めていましたか?

-ないかな。だから結構レアだと思うよ。

だけど、それでも時間足りないって思っていた。

とは言っても具体的にこれがやりたいとうものはそんなになく、行き当たりばったりで今に至ったという感じかな。

フクタローさんはやりたいことが尽きることとかないんですか?

しばらくはないんじゃないかな。

だって、時間足りないもん(笑)

最近は将棋強くなりたいとか麻雀強くなりたいとかもあるし。

あとは新宿駅前で愚痴聞き代行サービスをやりたいとかもある(笑)

10分100円で愚痴聞きたいのよ。

それはどうしてやりたいんですか?笑

それによって救われる人がいると思っているし、俺も人の愚痴を聞くことが得意だから。

なんかすごく引き出しがたくさんあるんだなということを感じました。

何よりもまず自分の意見を大切にして欲しいかな。

最後に休学するか悩んでいる人に向けてメッセージをお願いします!

別に目的とかなくても休学して良いと思っているかな。

周りからの目線がちょっと怖い人もいるかもしれないけど、世の中のほとんどの人とかは休学したことないから。

休学したことがある人の意見の方を大事にした方が良いと思っているし、何よりもまず自分の意見を大切にして欲しいかな。


今後フクタローさんがどんなことに挑戦していくのかとても楽しみです。
個人的にはフクタローさんのライブに行きたいという新たなやりたいことが生まれたインタビューでした(笑)
フクタローさんありがとうございました。

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